自己肯定感は生きる上での土台。
自己肯定感、これまで特に意識したことなかったけど
自分らしい人生を楽しみたい!
その言葉最近よく聞くけど、なぜかイヤーな気分になるんだよね。
わかる、私もなんかモヤモヤする
ぼくはちょっと辛くなるかな、自分が自己肯定感低いの自覚してるから
自己肯定感を簡単に高められるなら
その具体的な方法をぜひ知りたい
自己肯定感という言葉に
モヤモヤする理由が知りたい
そう思っている方へ
臨床心理士・公認心理師
カウンセラー歴20年、延べ1万人以上の
カウンセリング経験のある筆者が
そのお悩みに答えていきます。
この記事を読めば、
自己肯定感とは何かがわかり、
高め方の具体的な方法がわかります。
結論:「自己肯定感の正体とその高め方」
まず結論から言います。
自己肯定感とは、
自分が今存在していることを
当たり前に受け入れている感覚のこと。
そしてその高め方は、
自分が存在しているこの場所
を受け入れるだけ。
自分を深く掘り下げて、
自分のいいところを探すとか
自分を好きになる、自分を愛すとかは
一切不要!
単純・簡単、すぐ実践できて、
しかも効果抜群。
具体的な方法は、この後説明しますね。
自己肯定感の正体
自己肯定感というのはそもそも
自分が今ここに存在していることを
当たり前のこととして認めている
ただそれだけのこと。
自分すごい、えらいと褒めるのは
「自己愛」
自己肯定感は、ただ肯定している、
認めているという感覚のこと。
例えば海や山や太陽や空気に対して
スゴイ、えらいって意識しないですよね。
でも認めてる。
そこに当たり前にあることを。
太陽がぎらぎらと暑い日
「太陽め、勘弁してよ、暑すぎるよ」
って思う時もあるけど
太陽を、当たり前に認めてる。
今日の風が強すぎて
「風め!ちょっと大人しくしてよ」
って思う時もあるけど
風は時に優しく、時に激しく吹くもの
と肯定している。
同じように、自分のことを
例えばイライラと八つ当たりして
「もう、今の自分、性格悪いよ」
なんて思う時もあるけど
自分をいつだって丸ごと認めて
肯定している感覚、それが自己肯定感。
なので「自己肯定感」なんて
意識したことないって人は
ゆるぎなく、自己肯定感があると言える。
「自己肯定感」への違和感
自己肯定感という言葉を聞くと
なんかモヤモヤする、
いやーな気分になるって人が
一定数、いる。
その背景には
わざわざ取りたてることで
辺に意識しすぎてしまって
当たり前じゃなくしてしまうんじゃないか
「難しいもの」にしてしまうんじゃないか
そんな無意識の抵抗かもしれない。
でも大丈夫。心配しないで。
私たちは「意識的」になってきている。
それはすごくいい流れだから。
あらゆる出来事はベストなタイミング。
だから「寝た子を起こす」心配は
しなくていい。
安心して見守っていてね。
自己肯定感が人生に及ぼす影響
当たり前の感覚を、見失うことがある。
当たり前のはずの自己肯定感が
ブレたり、低くなったり、
感じられなくなることが
私たちにはある。
それは経験からくるもの。
例えば
存在を否定されたと感じた経験
認めてもらえないと感じた経験
のけ者にされた、嫌われた、無視された
そう感じた経験があると、
それはあまりにも衝撃的なので
心に印象深く刻まれてしまうことがある。
その記憶のせいで、当たり前のはずの
自己肯定感が揺らぐ。ブレる。
自分には無理、難しい、うまくできないと
興味あることも気軽に試せなくなったり
迷惑かける、困らせる、嫌がられる
そう思って自分から気軽に近づけない
本当だったら、躊躇せずにいろいろ試して
好奇心のままに自分から近づいていって
自分の世界を広げて
いろんなことを経験して
思う存分楽しむことができるはずなのに。
「自己肯定感は人生を楽しむ土台」
と言われるのは、そういう理由から。
人生を遠慮なく、存分に楽しむ為に
自己肯定感を取り戻したいな
もっと高めたいなと思ったなら
ぜひ次の方法を試してみて。
自己肯定感の高め方
自己肯定感を高める具体的な方法を
次の順番で、詳しく解説していきます。
- 交流分析のOK牧場というフレーム
- 誰でも簡単にすぐできる具体的な方法
- 私が経験した実際の効果
ぜひ順番に読み進めてね。
交流分析のOK牧場
横軸が、自己肯定と自己否定
縦軸が、他者肯定と他者否定となっていて
4つのフレームに分かれています。
Ⅰ:自己肯定・他者肯定
I am OK,You are OK
Ⅱ:自己否定・他者肯定
I am NOT OK,You are OK
Ⅲ:自己肯定・他者否定
I am OK,You are NOT OK
Ⅳ:自己否定・他者否定
I am NOT OK,You are NOT OK
私たちはフレーム内を、
まるで牧場の羊のように
うろうろと動き回っている。
そう例えて「OK牧場」と呼ばれています。
それぞれの居心地はこんな感じ。
Ⅰ:ここでは自分も他者も大切に思えるし
いい関係性が築けそう。
Ⅱ:自信がなくて、疎外感を感じたり
もしくは頼ったり依存したりしそう。
Ⅲ:人や状況を見下して、排除するか
支配的、操作的になってしまいそう。
Ⅳ:希望が持てなくて
逃げたり、閉じこもったりしそう。
きっと誰もがすべてのポジションを
経験したことはあって
でも、自分にとって居心地のいい
お気に入りの場所があって、
気づいたら長く居座っている。
家でもそうですよね
ずっとソファーに座ってる人や
気付いたらキッチンにいるって人
基本ベッドの上って人も。
人は本来、Ⅰのポジションが
一番居心地がいいと感じる生き物。
Ⅰにいる時間を増やせたらいいよね
OK牧場は、そう伝えています。
誰でも簡単にすぐできる具体的な方法
ぜひやってほしいのが、
今自分が心から大事に思っている人や
大好きだと思う人に注目して
意識的に感じること。
この人は自分にとって大切、大すき
存在そのものが尊いと思える人に対して
そのことを言葉にして伝える。
「大事だよ、好きだよ」って。
直接伝えるのが難しければ、
独り言でいいし、紙に書くだけでもいい。
言語化すると意識的になるから。
感情と思考、魂と意識、セルフとエゴ
自分全体で味わうことになるから。
そう思える人が一人もいないんだけど。
対象は人じゃなくてもOK!
対象は人じゃなくても全然いいの
ペットでも、会社でも、文房具でも
心から大切、大好きと思えるものなら
なんだってOK。
私だったら今の部屋。
この部屋好きだわ、ほんと落ち着く
私にとってめちゃ大事ってね。
境界線が変化する
他者肯定が増えていって
他者否定のスペースが小さくなる
そうしたらね。不思議なんだけど
自分を大事に思える出来事が増えていく。
誰かに優しくされるとか、頼られるとか。
部屋を大事だと自覚するほどに
部屋を大事に扱うようになって、
そうしたら自分を大事に扱うように
自然になっていく。
自分が自分を大事に扱えば、
まわりも自分を大事に扱うようになる。
これは深い水面下で起きているので
自分の自覚としては、
部屋大事、部屋大好き、
と部屋に向かってしゃべってたら
なぜか自分が人から
大事にされるようになる。
その経験が自分を癒し、許し
自然と自己肯定感が上がっていく。
ぜひ試してみてね。
私が経験した実際の効果
昔の私は内弁慶で
身内の前ではわがまま
外に出ると引っ込み思案という
めんどくさい性格をこじらせてた。
気に入らないこと、
おもしろくないことには人一倍敏感で、
逃げたり反抗したり文句言ったり。
Ⅲの自己肯定・他者否定の態度そのもの。
自己肯定じゃなくて、
ただ身近な人に甘えて、
依存してたんだと思う。
でもいろいろあって一人暮らしになって
寂しかったけど、
粘って探して、やっとで会えて
大奮発して契約した当時の部屋を
すごく好き、大事、ありがとうって
自然に毎日のように言ってた。
そしたら、いろんなことに対する
「気に入らなさ」がどんどん減っていって
ネガティブな出来事も笑い飛ばして
ご機嫌に暮らせるようになっていったの。
何が起きてたのか。
当時は全く自覚してなかったけど
私にとって、あの部屋が
世界とイコールだった。
自分が存在している世界に対して
感謝と愛を伝えるほどに
自分が世界を維持しているという自信と
世界に守られているという信頼が
育っていったんじゃないかな。
そうして
部屋の外での出来事に対しても
愛と感謝を感じられるようになたんだと
今、分析してみる。
自分と自分以外を切り分けることは、できない
OK牧場を見ると、
「自己肯定感」なら、Ⅲも正解でしょ
ⅡよりはⅢでしょ
Ⅲでいいよ、むしろⅢがいいよ
そう思う日もあるかもしれない。
でもⅢは、自分を認めるために
自分と自分以外を切り分けて
他者を否定する必要がある状態。
これって、自然の摂理に反している。
自分と自分以外は切り分けられないから。
ここめちゃ大事。
自分は、自分以外に含まれているし
自分以外は自分に含まれている。
なので、自分以外を否定すると
自分自身を否定していることになる。
自分をほんとうに肯定するためには
自分以外を肯定することが必要なんです。
まとめ:自己肯定感を高めて、人生を自分らしく楽しむ簡単・最速の方法
まとめです。
自己肯定感を高めるプロセスは次の通り
1.自己肯定感の本質を理解する
2.心から認めている自分以外の人、
モノへの素直な気持ちを言語化する
3.自分と自分以外が繋がっていることを
体験的に理解する
今回は自己肯定感を高めて
人生を自分らしく楽しみたい方へ
その具体的な方法を書いてみました。
いかがでしたか?
自分らしい人生を楽しんでね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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